2009年02月08日

[TRPG]SW2.0:ラミアの都「ベロスリビュエ」

オンセのSW2.0でラミア絡みのシナリオをやろうと設定やらなんやら作ってみたものの、ちょっと方向性が違うなぁと封印していたものを公開してみる。
どこかで誰かのお役に立てれば、と。

・『遥かなるベロスリビュエ』
 魔動機文明期に記された古文書で、古代魔法文明期の「ベロスリビュエ」というラミアの都市についての伝承を集成したものです。
 冒頭の伝説部分のみを抜粋した抄録版、不確かな記述を抹消した削除版、新たな伝承を加えた増補版など、いくつかの版があり、記されている内容は大きく異なります。
 セージ技能を習得し魔道機文明語の読解ができる者は、時間をかけてこの本を読み込むことでラミアに関する見識判定、魔物判定に+1の修正を得ます。読み込みにかかる期間は「30−(セージ技能レベル+知力ボーナス)」日になり、1日あたり2時間を費やさなければなりません。
 斜め読みなどをして内容の概略を知ろうとした場合、「セージ技能レベル+知力ボーナス」を基準とした判定を行い、達成値が18以上だった場合は、内容の概略が理解できます。
 なお、この書物自体の知名度は16です。

・“すべらかなる都”ベロスリビュエ
 ベロスリビュエは、古代魔法文明期に存在したと伝えられるラミアの城塞都市です。魔動機文明期を待たずに滅亡したとされています。また、ライフォス神殿を中心に語られる説話「ベロスとリビュエ」にその名前を見ることができます。
 この都市の正確な位置は知られておらず、いくつかの遺跡がベロスリュビエの廃墟ではないかと噂されています。しかし、どれも決定的な証拠に欠けるため、定説というほどにはまとまっていません。

・「ベロスとリビュエ」
 ティダン神殿を中心に語られる神話説話のひとつで、夫婦愛と寛容を説く内容になっています。
 『遥か神紀文明期の頃、ベロスとリビュエという仲睦まじい夫婦がいました。ちょっとした行き違いから夫婦喧嘩をしたベロスは、誘われるままに彼を慕う若い村娘と過ちを犯してしまいます。その関係は妻リビュエの目を欺いて続けられ、ついには2人揃って村を出奔します。これに激怒したリビュエは怒りと嫉妬から“戦神”ダルクレムに夫を奪い返すための戦いを誓い、勝利を祈願してしまいました。
 後を追って旅立ったリビュエは、ふたりに追いつき神の加護を得て村娘を惨殺します。許しを乞うベロスの喉を掻き切って帰り血に染まったリビュエに、ダルクレムは執着を示す蛇の身体、愛しき者の血をすする牙とともに「穢れ」を与え、愛しき者を求めつつ永遠の渇きの中を這いずる悲しき運命のラミアを作り出しました。』
 この伝承から、“太陽神”ティダンとベロス、“月神”シーンとリビュエとを比較し、夫婦間の思いやりと対話の大切さを説き、不義と怒りに身を任せた短慮を戒める説話として語られています。

・街並みと名前の由来
 ベロスリビュエは、操霊魔法に長けるラミアがゴーレムを使役して造り上げた石造りの街でした。細部の仕上げは、奴隷としていたコボルドやゴブリン、ドワーフなどが行ったようです。
 円塔などの流麗な建築物が立ち並び、石畳はつややかに磨きあげられていたようです。これが“すべらかなる都”という名の由来と考えられています。半身半蛇のラミアが快適に過ごすために都市の全域に渡って階段などの段差を無くし、緩やかなスロープを基調にして造られていたようです。そのため“無段都市”、“石の坂の街”の別名も伝えられています。

・ベロスリビュエの社会構造
 ベロスリビュエは「皇帝」と呼ばれる長命なラミアによって統治されていました。「皇帝」は“戦神”ダルクレムに「穢れ」を与えられたラミアの始祖に連なる存在で、書物では「古代種のラミア」として記されています。「皇帝」は神殿を兼ねた城の奥深くに棲み、一般のラミアが目にすることはなかったようです。
 人前に現れることのない「皇帝」に代わり、実際の統治を行っていたのは「王」と呼ばれるラミアです。ベロスリビュエの社会は王−貴族−兵士−平民で組織され、その数はピラミッド状の図形を呈します。王の上には皇帝を中心にした祭祀階級があり、平民の下には奴隷として扱われる他の蛮族や人族が位置づけられていました。

・ラミアの生活
 ベロスリビュエのラミアは親子2代で生活し、子が成長すると独立して家を構えたようです。家には主人であるラミアとその子、奴隷である蛮族、配偶者であり家畜でもある人間が存在していました。
 奴隷には雑用や力仕事などの役割が与えられていたようです。コボルトやゴブリンなどの小型の種がほとんどでしたが、まれにボガードなど中型の種族もみられたようです。
 ベロスリビュエのラミアは芸術と美を愛する存在であり、高い魔法能力と奴隷を使って魔法の薬や装飾品、絵画や楽器などを生み出していました。それらの産物を交易にやってくる蛮族の隊商に売ることで、奴隷や家畜を手に入れて生計をたてていたようです。
 隊商やほかの有力な蛮族と交流を持つ貴族階級のラミアは、商品の注文と販売を仲介することで手数料を取り、財をなしていました。貴族階級のラミアは一般的なラミアにも増して美を愛し、愛妾として美しい人間を侍らせたり、声の美しいエルフを歌人として飼っていたりしました。貴族階級は、争いや揉め事を好まず美に耽溺した怠惰な生活を送っていたようです。
 しかし、終末期には怒りから人間の血を飲みほしてしまったり、奴隷同士を武装して戦わせるなど血生臭い遊戯に耽るラミアもいたようです。

・家畜としての人間
 人間の血を糧とし、人間と交配することで子を成すラミアにとって、人間は家畜であり配偶者である存在でした。食事として吸血を繰り返すため、健康を損なわない程度には大切に扱われていたようです。奴隷とは一線を画した扱いだったようですが、やはり自由はなく囚われの身と呼べる状況でした。ラミアは気が向くと人間を配偶者として交配しましたが、自身が長命であるため、積極的に子を成すということはありませんでした。
 しかし、ラミアの中には人間と情を通じ、愛情を育む例もありました。ベロスリビュエにおいては、このようなラミアは異端として迫害され、時には処刑されました。それでも、貴族階級には人間を愛でる風習が広まり、すべてを捨てて人間とともにベロスリビュエを出奔するラミアも少なくありませんでした。
 なお『遥かなるベロスリビュエ』には、ラミアが人間を糧とし人間と交配するのは、ラミアがかつて人間から作り出された種であるため、とする説がみられます。その論拠として蛮族と交配した結果、生まれてくる子は異常に穢れを帯びた奇形となる事例が挙げられています。

・軍隊と戦闘階級
 ベロスリビュエは有力なドレイクと盟約を結び、不可侵の状況にありました。ドレイクの率いる蛮族の軍勢に加わり、敵対する勢力や人族と戦いました。特に人族の都市を攻略する際には、ラミアが持つ変化の能力は重宝され、戦利品として多くの人間や美術品をベロスリビュエにもたらしました。
 軍勢の中心となるのは、幼少の頃より戦闘訓練を受けた「兵士」であり、それを率いる「将軍」でした。兵士は幼少期より特殊な薬物を用いて闘争本能を引き出しているため、一般的なラミアに比べて気性が荒くなっていますが、将軍の命令には絶対服従し、一糸乱れぬ統率を見せます。長槍と丸盾を帯びて鎧を身につけた半蛇の軍勢は、人族の都市で大いに恐れられました。
 戦闘階級である兵士は、食糧を支給され、家畜を持つことも交配することもなく過ごしたようです。一代限りの戦争の道具として扱われたため、後年には貴族階級との不和を生みました。

・古代種と小神“虹色の蛇姫”
 神殿を兼ねた城の奥深くに棲む皇帝の周辺には、古代種であるラミアが仕えて祭祀階級を構成していました。古代種は一般のラミアに比べてさらに長命で、神聖魔法に通じていたとされています。
 『遥かなるベロスリビュエ』に記された説によると、ベロスリビュエでは半人半蛇の姿をした小神が崇拝されており、その小神は、古代種のラミアが“戦神”ダルクレムの導きを得て神となったものと伝えられています。しかし、神の詳しい名や神聖魔法については伝えられておらず、“虹色の蛇姫”という名だけが伝えられています。また、祭祀階級には“虹色の蛇姫”の神官以外にも、“戦神”ダルクレムの神官が存在していたとされています。

・ベロスリビュエの滅亡とラミアの逃散
 ベロスリビュエが滅亡した理由は不明です。『遥かなるベロスリビュエ』には、退廃を極めた貴族階級と血気にはやる戦闘階級との不仲説、疫病や出生率の低さからくる個体数の減少説、他の蛮族や人族との戦争によって滅びたとする説などが検証されていますが、どれも確証を得るには至っていません。
 滅亡前にベロスリビュエを去ったラミアや、滅亡の際に逃げ延びたラミアの子孫が、現在見られるラミアの祖先になったと考えられており、それらのラミアには代々ベロスリビュエの伝承が伝えられている可能性があります。

・ベロスリビュエの宝珠
 『遥かなるベロスリビュエ』で言及されている魔法の品です。
 魔動機文明期に制作され、ベロスリビュエを去ったラミアが作成したと言われていますが定かではありません。
 銀の台座がついた拳ほどの大きさの水晶玉で、その中にはベロスリビュアの街並みや生活が再現されていると言われ、決められたキーワードを唱えることで水晶の中に入り、失われた街での生活を追体験できるとされています。
 『遥かなるベロスリビュエ』の中でも幻の品として示され、その偽物が多く出回っていると記されています。


以下の実データは後日。
[モンスターデータ]
ラミア(レベル6)
ラミア・ソルジャー(レベル7)
ラミア・ジェネラル(レベル9)
ラミア・ソーサレス(レベル8)/ノーブル・ラミア
ラミア・クィーン(レベル11)
ラミア・プリーステス(レベル10)/エンシェント・ラミア
ラミア・エンプレス(レベル12)/エンシェント・ラミア

[武器他]
・ベロスリビュエの長槍
・ベロスリビュエの長弓
・ベロスリビュエの丸盾
・ベロスリビュエの鱗鎧
この記事へのコメント
太陽神がライフォスになってるけど、これティダンじゃない?
Posted by at 2011年05月25日 12:18
>太陽神がライフォスになってるけど、これティダンじゃない?
ご指摘ありがとうございました。
訂正しました。
Posted by 秋芳 at 2011年09月25日 00:58
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