2010年12月29日

[Novel]三浦しをん『木暮荘物語』

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小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。
評価=★★★(3.0/5.0)
1話ごとに視点が切り替わる連作短編。
「性愛」を通して見えてくる感情や生き方をテーマにして描かれる群像劇、といった印象。しっとりと読みやすい。
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2010年12月26日

[Novel]伊坂 幸太郎,瀬尾まいこ,豊島ミホ,中島京子,平山瑞穂,福田栄一,宮下奈都『Re-born はじまりの一歩』

[amazon]伊坂 幸太郎,瀬尾まいこ,豊島ミホ,中島京子,平山瑞穂,福田栄一,宮下奈都『Re-born はじまりの一歩』
迷い、揺れ、苦しみながら選びとった、これがわたしの生きる道―。時代を鮮やかに切り取りつづける7人の作家が描く、新たな出会いと出発の物語。オール書き下ろし&オリジナルの珠玉アンソロジー。
評価=★★★(3.0/5.0)
「再スタート」をテーマにしたアンソロジー。7編を収録。
名だたる作家陣の手による、再スタートの物語は読み応えあり。ひとつのものが終わり、何かが始まる。始めようとする意志と始まりそうという予感とがバラエティに富んで内容で描かれている。
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2010年12月21日

[Novel]重松清『サンタ・エクスプレス 季節風 冬』

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鈴の音ひびく冬が、いとおしい人の温もりを伝えてくれる。ものがたりの歳時記―「冬」の巻、12編。
評価=★★★★(4.0/5.0)
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2010年12月16日

[Novel]辻村深月『ツナグ』

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突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
死者との再会を仲介する人物、「使者(ツナグ)」の物語。
アイドルの心得、長男の心得、親友の心得、待ち人の心得、と題された死者との再会を願う4人の4つの物語。これだけだと単なる連作短編なのだが、最後の「使者の心得」が全体をキリリとまとめて味わい深いものになっている。
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2010年12月11日

[Novel]鈴木光司『鋼鉄の叫び』

[amazon]鈴木光司『鋼鉄の叫び』
50年の時を隔てた戦時下と現代の日本で、時代と集団の空気に逆らい、それぞれ立ち上がった二人の男たちは、どう生き延びるのか?家庭、軍隊、職場にあって、死、幸福、不安のあいだで大いに揺れる人間を描く長編大作。
評価=★★★(3.0/5.0)
アッチへ行ったりコッチヘ行ったりで、ストレートに物語を捉えることが出来ないのが、読んでいてもどかしく感じた。どのような形で物語を着地させるのかに興味があったが、唐突さばかりが目についてしまい、あまり巧い着地には思えなかった。特攻への非難でも賛美でもなく、淡々と当時の出来事を描写しようとしているのには好感が持てたが、物語としては少々読みづらかった。
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2010年12月07日

[Novel]関口尚『潮風に流れる歌』

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クラスの雰囲気をつくる“裏掲示板”。発言力のあるやつにビクビクする日々。目立たないよう適当に過ごせればいいと思っていたぼくが、変わりたいと思った。自分らしくあることの大切さ、素敵さ。そのことに気づかせてくれたのは、君―。坪田譲治文学賞作家が贈る青春群像劇。
評価=★★★(3.0/5.0)
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2010年12月04日

[Novel]東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』

[amazon]東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』
執事とお嬢様刑事が、6つの事件を名推理!
ミステリ界に新たなヒーロー誕生! 主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。
彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。
本格ものの謎解きを満喫でき、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いが楽しい連作ミステリです。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
6作のシリーズミステリ。登場人物がコミカルすぎる感はあるものの、ミステリ要素は高め。探偵役の執事がサラリと解決してしまうので盛り上がりには欠けるものの、純粋に推理を楽しむことができる。
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2010年12月01日

[Novel]中山七里『おやすみラフマニノフ』

[amazon]中山七里『おやすみラフマニノフ』
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。
評価=★★★★(4.0/5.0)
このミス大賞を獲ったデビュー作『さよならドビュッシー』と同シリーズとなる、音楽界を舞台にした青春ミステリ。
クラシックには詳しくないが、物語に引き込まれて一気に読めた。前作もそうだが、“音楽家”という一般人とは感覚の異なる人々を描き出しているのは興味深い。加えて今作では“音大生”もいきいきと描き出されていて面白い。
ミステリとしては、ミステリ度より青春モノ度が高い印象だが、登場人物に無駄がない感じが好印象。
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2010年11月28日

[Novel]有川浩『ストーリー・セラー』

[amazon]有川浩『ストーリー・セラー』
このままずっと小説を書き続けるか、あるいは……。小説家と、彼女を支える夫を突然襲った、あまりにも過酷な運命。極限の選択を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けた――。「Story Seller」に発表された一編に、単行本のために書き下ろされた新たな一篇を加えて贈る完全版!
評価=★★★★★(5.0/5.0)
作家とその夫の物語。ストレートな感情の奔流に、ガツンとやられる感じ。しかし、「物語を売る者」ってタイトルはすごい。これ以上ないくらい、この作品にしっくりくる。
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2010年11月25日

[Novel]山崎洋子『港町ヨコハマ 異人館の秘密』

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昼間は、名門ミッションスクールに通うおしとやかな女学生。夜は、俥夫として、港町ヨコハマを駆けめぐる少女おりんが、「悪魔からの手紙」におびえる級友を救うため、俥引きで鍛えた脚力と、持ち前の好奇心を武器に、謎に挑む。
評価=★★★(3.0/5.0)
大正時代を目前に控えた明治末期の横浜を舞台にしたライトなミステリ。
児童書ということもあり、ややご都合主義な部分はあるけれど、当時の横浜の雰囲気を感じることができる作品。
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2010年11月22日

[Novel]大崎梢『背表紙は歌う』

[amazon]大崎梢『背表紙は歌う』
「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
出版社の営業と言う目線から出版業界や書店業界を描き出す連作ミステリ。
前作『平台がお待ちかね』の続編とは知らず読み始めたので、設定をうろ覚えのまま読み進めることに。今度、前作も読み返してみよう。
今回はいわゆる文学賞レースを題材にした短編に、目からウロコが落ちた。安易な批判は控えようと肝に銘じる。
書き下ろし短編には成風堂シリーズとのクロスオーバーもあり、ファンにとって嬉しい仕掛け。これから先、相互乗り入れ的な展開もあるのだろうか。2つのシリーズの今後が楽しみ。
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2010年11月20日

[Novel]坂東眞砂子『やっちゃれ、やっちゃれ! 独立・土佐黒潮共和国』

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このまま衰弱死するがやったら、高知は日本から独立するしかないろうが!直木賞作家が本気で描いた、迫真の地方独立小説。
評価=★★★(3.0/5.0)
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2010年11月17日

[Novel]重松清『少しだけ欠けた月 季節風 秋』

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静かな、静かな、ひとりぼっちの月。ぼくたちは明日から、もう家族じゃない。澄んだ光に満ちた秋が、かけがえのない時間を連れてくるものがたりの歳時記―「秋」の巻、12編。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
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2010年11月13日

[Novel]浜岡稔『ひまわり探偵局』

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なんか丸い名探偵と、寝ぐせ頭のワトスン。見つけるのは心の鍵、届けるのは人の想い…。快刀乱麻、軽妙洒脱、アットホームでマニアック! 心がほっとするティーブレイク・ミステリィ。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
4作を収録した連作短編集。
丸い外見でお菓子作りが趣味で紅茶を入れるのが上手い探偵と、その探偵に華麗な突っ込みを入れる助手のふたりによるミステリ。
全体的にアットホームでふんわり暖かなイメージ。ミステリの謎解き度は控えめだが、全体にマニアックさをうかがわせるような。
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2010年11月08日

[Novel]中村航『100回泣くこと』

[amazon]中村航『100回泣くこと』
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。
評価=★★★★(4.0/5.0)
今更ながら手当たり次第に読んできた中村航作品。ついに本丸とも本命とも言える本書を読了。
ストーリー展開は、いわゆるケータイ小説にありがちなものだが、決定的に違うのは描き出されている「時期」ではないだろうか。
ケータイ小説の類では、不幸な境遇・事件→恋人との幸福な時間→恋人との別れ、というようなスタイルがとられることが多く、物語のクライマックスは「別れ」にある。その「別れ」を盛り上げるために、不幸な境遇や事件が描かれ、幸福な時間が描かれる。
本作がそれらの小説と決定的に違うのは、「別れた後」を描いている点ではないだろうか。その点が悲しいだけのケータイ小説と一線を画した、別れと再生を描いた作品にしていると感じた。
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2010年11月06日

[Novel]小路幸也『さくらの丘で』

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“さくらの丘”を満ちるたちに遺す―。遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。祖母の二人の幼なじみも、同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。鍵は何を開けるものなのか。秘密をさぐりに三人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた―。三人の少女たちの青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた私たちが見た光景は―二つの時代が交差する感動の物語。
評価=★★★(3.0/5.0)
ミステリ風の謎解きではなく、過去の人々と現代の人々のそれぞれの想いを読者が感じ取るところが持ち味か。
謎解きがメインではなくても、古い屋敷を探索するシーンとかはドキドキものだし、祖母から譲られた秘密の鍵とかの舞台装置には、期待するなという方が無理。
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2010年11月02日

[Novel]伊坂幸太郎『マリアビートル』

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元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。
評価=★★★★☆(4.5/5.0)
『グラスホッパー』の続編ということで期待していたが、期待以上の面白さ。ウィットに富みユーモアにあふれた殺し屋達の会話が最高!素晴らしいエンターテイメント小説。
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2010年10月30日

[Novel]恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』

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恒川光太郎が五つの物語で世界を変える―。風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか五編の物語で、世界の全部を解放してしまった――。静謐な筆致で描かれた短編は、小説の新たな可能性を切り拓く!
評価=★★★★☆(4.5/5.0)
5作を収録した短編集。童話のようなファンタジーのようなホラーのような、独特の作風は健在。特に「夜行の冬」と「ドロンゴ」がオススメ。
表題作ともいえる「ドロンゴ」は、池で生まれ陸に上がり翼を得て空へと舞い上がる、そんな竜の姿を描いた作品。竜が幾世代をも費やして帰ろうとしている場所とは………。
全然違う話なんだけど、『最後の竜に捧げる歌』を思い出した。あれもいい作品だったなぁ。
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2010年10月28日

[Novel]大石圭『1303号室』

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その時―臭いがした。肉のような何かが腐って溶けて、どろどろになって崩れていく時のような…不吉で、不気味で、忌まわしい臭い。あの部屋にいると、みんなみんな、死ぬんです。
評価=★★(2.0/5.0)
現代ホラー。ゾクゾクくるような怖さはなく、原因というか全ての元になる事件も手垢がついた感じで、特にこれと言った点がない印象。
作中のとあるシーンは、現代の特撮技術やCGを使って映像化すれば、かなりショッキングなものになるとは思うが、それはホラー小説の持つパワーとは違う要素な気がする。
『呪怨』と同様に、映像化で映える作品ではないだろうか。
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2010年10月22日

[Novel]京極夏彦『死ねばいいのに』

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死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。
評価=★★★★(4.0/5.0)
人間が思う当たり前の考え方に「待った!」をかけ、木っ端微塵に砕いていく。そんな連作短編。こう書くと痛快な物語に見えるが、実際はどうにも居心地(読み心地?)が悪い。それでもスラスラ読める作品なのは素晴らしい。
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