2010年10月20日

[Novel]伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』

[amazon]伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』
「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。
太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語!
評価=★★★★(4.0/5.0)
ある理由から交際する5人の女性に別れを告げることとなった主人公の物語。
飄々として人を食ったような話だけれど、実に良い。余韻を残すラストも素晴らしい。
1話につき50名に郵送された「ゆうびん小説」の5話に、完結編となる書き下ろし1話を加えた全6話。「ある日ポストに小説が届いていたら嬉しいに違いない」という、ゆうびん小説の発想がステキすぎる。
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2010年10月16日

[Novel]重松清『僕たちのミシシッピ・リバー』

[amazon]重松清『僕たちのミシシッピ・リバー』
誰より気が合う相棒の転校を前に、僕らは冒険に出かけた──憧れのあの2人組のように。友人を家族を恋人を"思う"12の夏の風景
評価=★★★★☆(4.5/5.0)
「季節風 夏」と題された「夏」の短編集ということで、すっきり爽やか、爽快、青春!みたいな物語を予想していたが、蓋を開けてみれば意外と泣ける話や切なさの残る話が多かった。
さぁ泣け、と言わんばかりの作品もあるが、それが鼻につかないのは作者の腕によるものだろうか。個人的には、重松清はすごく読みやすい。さらっと読んだだけでも、するりと物語が、登場人物の心情が流れ込んでくる。
初めて手に取った一冊だったが、「季節風」と銘打った短編集は「春」「秋」「冬」と、あわせて4冊あるらしい。読むのが楽しみなのは嬉しいが、さて、一気に手を出すか、その季節が来るまで我慢するか……。涼しくなってきたことだし、とりあえず「秋」を読んでみようかな。
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2010年10月14日

[Essay]恩田陸『土曜日は灰色の馬』

[amazon]恩田陸『土曜日は灰色の馬』
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなジャンルの物語を書き分け、多くの読者を魅了し続ける小説家・恩田陸さん。汲めども尽きぬ物語の源泉はいったいどこにあるのでしょうか!? ブラッドベリにビートルズ、松本清張や三島由紀夫まで、恩田さんが大好きな本・映画・マンガなどを大胆奔放に語る、ヴァラエティに富んだエッセイ集。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
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2010年10月11日

[Novel]中川充『青空チルアウト』

[amazon]中川充『青空チルアウト』
現在ぼくは、元彼女の実家に居候しながら仕事を探している。しかし「とらばーゆ」をひらいては居眠りしてしまう日々。お義父さんともなんだか気が合って、いっしょに将棋をさしたり花を愛でたり。これではいかんと心機一転、元彼女のところを出て新たな居候先を見つけた。家主はマルさんという、ブライアン・メイみたいな頭をした男。変な人だと思っていたら―。なんでもない一日をくりかえしながら、ちょっとずつ進んでいく。チルアウトな日々をポジティブに描く青春小説。
評価=★★☆(2.5/5.0)
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2010年10月09日

[Novel]乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿1』

[amazon]乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿1』
あなたの頭を悩ます謎をカラッと解決いたします―。謎解きだけを専門に扱う探偵事務所に持ち込まれた六つの事件を、探偵・古谷が鮮やかに解決!メールのやりとりから夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、差出人不明の手紙から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」など、『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大反響を巻き起こした、乾くるみの連作短篇小説集。
評価=★★★★(4.0/5.0)
ホームズ&ワトソン式の古き良き探偵モノのスタイルをとった、連作ミステリ。どの話も良く練られており、読み応え抜群。
各話を堪能した後には、作者が仕掛けたトリックに膝を打ち、なぜ「1」と銘打たれているのか(この作品の「2」は刊行されていない)を知り、してやられた感を味わえる一作。これは巧い。
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2010年10月05日

[Novel]伊藤たかみ『盗作』

[amazon]伊藤たかみ『盗作』
自殺した親友が残したフロッピーと彼の名を使って僕は作家になった。ある日突然何も書けなくなった僕は、彼が生きているのかと疑い、死の真相を追い始める。生と死のパラレルワールドを潜りぬけて神を殺す小説家の物語。
評価=★★☆(2.5/5.0)
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2010年10月04日

[Novel]遠藤武文『トリック・シアター』

[amazon]遠藤武文『トリック・シアター』
空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる。
評価=★☆(1.5/5.0)
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2010年10月03日

[Novel]伯方雪日『死闘館 我が血を嗣ぐもの』

[amazon]伯方雪日『死闘館 我が血を嗣ぐもの』
ニュージーランドの山奥、嵐と火山で閉ざされた日本家屋。格闘家一族をめぐる不可解なな連続殺人。刑事・城島がたどりついた異形の真相とは? 新鋭が満を持して放つ初長編。
評価=★★★(3.0/5.0)
第二次大戦時の日本人捕虜が伝えた古武術と、原住民に伝わる格闘技をミックスして生まれた総合格闘技という設定が新しいかも。
真の殺人術を伝承した人のメンタリティという部分、哲学的な面白さもあった。
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2010年09月29日

[Novel]池永陽『珈琲屋の人々』

[amazon]池永陽『珈琲屋の人々』
ちょっと、温まっていきませんか?淹れたての、熱いコーヒーを飲んで。東京。下町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』。そこは、心に傷を負った者たちが集まる交差点。さまざまな人間模様を、情感溢れる筆致で描いた連作集。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
連作短編集。1編1編のストーリーが重く、爽快感には欠ける。しかし、切なく重いストーリーをじっくりと堪能した読後感は悪くない。
ほろ苦さをじっくり味わいたい、まさにコーヒーの様な一作。
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2010年09月25日

[Novel]平安寿子『おじさんとおばさん』

[amazon]平安寿子『おじさんとおばさん』
ひさかたぶりの同窓会に集まった男女たち。みんなもうおじさんとおばさんで、体力気力は落ち気味、介護や子供たちの就職にと心配の種もつきない。しかし、初恋の人に会えば胸がきゅんとし、同時代のテレビ番組、漫画、流行歌を思い出すと懐かしさに気持ちが温かくなる。幾つか新たな同級生カップルもできたが、その恋の行方は?熟年こその「希望」を求める50歳を過ぎた人々に、愛をこめて贈る同窓会小説。
評価=★★★(3.0/5.0)
これを読むには、私はまだ若すぎた。
惹句にもあるとおり「50歳を過ぎた方々へ愛を込めて贈る」作品だろう。人生の酸いも甘いも噛みしめて半世紀を生きた人々にこそ、この作品の真の味わいがわかるのではないだろうか。
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2010年09月23日

[Novel]芦辺拓『少女探偵は帝都を駆ける』

[amazon]芦辺拓『少女探偵は帝都を駆ける』
昭和11年、女学生・平田鶴子は修学旅行のため大阪から東京へ向かう列車にいた。彼女は車窓から、並走する特急列車のデッキで男二人が取っ組み合うのを目撃する。と、二人の間に閃光が煌めき煙が上がる。「何?銃!?」確かめる間もなく特急列車は遠ざかるのだが―。表題作「少女探偵は帝都を駆ける」他6編を収録した連作短編集。
評価=★★★(3.0/5.0)
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2010年09月20日

[Novel]青井夏海『雲の上の青い空』

[amazon]青井夏海『雲の上の青い空』
登校班から一人遅れて歩く女の子、忽然と姿を消した銀幕のスター、ひきこもりの青年…。ささいな気持ちのすれ違いに悩み、互いに傷つく人たち。心が曇る日があっても大丈夫。真実を見つめる素直な瞳があれば、いつだって青空は広がっている。日常の謎を描く名手が贈るハートウォーミング・ミステリ。
評価=★★☆(2.5/5.0)
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2010年09月18日

[Novel]荻原規子『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』

[amazon]荻原規子『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』
学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが…。それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。
評価=★★★(3.0/5.0)
「レッドデータガール」シリーズ3作目。
ストーリーの展開はスローペースで、3巻まで来てようやく序章が終わったような印象。1巻を序章と思ったのは甘かった。
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2010年09月15日

[Novel]中村航『絶対、最強の恋のうた』

[amazon]中村航『絶対、最強の恋のうた』
社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代から、クールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。付き合いはじめて三か月。幸せすぎて自分を見失いがちな私は、ふと怖くなってしまう。そのことを彼に告げると、とりあえず、毎日死ぬほど会う生活をやめ、デートは週末に三回、電話は週三回にするという提案を受けた。トラックを全速で駆け抜けた日々のあとに訪れたのは、恋のスタンプカードを少しずつ押していくような、かけがえのない大切な時間だった。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
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2010年09月10日

[Novel]新津きよみ『ママの友達』

[amazon]新津きよみ『ママの友達』
主婦の典子のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。その直後、メンバー4人の中でリーダー格だった長谷川淳子が殺されたというニュースが入る。彼女に何があったのか。音信不通だった残りのメンバーの人生も、事件をきっかけに大きく動き出す。40代女性の人生に起こるさまざまな事件をサスペンスタッチで描き出した感動の長編推理小説。
評価=★★★(3.0/5.0)
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2010年09月08日

[News]朔立木『命の終わりを決めるとき』

[amazon]朔立木『命の終わりを決めるとき』
重症の喘息に苦しむ患者が、心から信頼する女医に懇願した。「最期のときは早く楽にしてほしい」と。深い絆を結んできた相手の願いが、彼女に過酷な運命を突きつける(「終の信託」)。孤独な魂を救ってくれた「天から来たような男の子」。初めて愛した彼を手にかけてしまった万里。彼女が求めた本当の愛とは(「よっくんは今」)。人の心の深奥に迫る感動作二編を収録。
評価=★☆(1.5/5.0)
印象的なタイトルに惹かれて手に取ったものの、読後感があまり良くない一冊だった。
著者は弁護士経験のある法律家ということで、リアリティのある「事件の後」「事件の裏側」が描かれているが、出てくる検事などが腹黒くロクでもない人間ばかり。現実に即しているのか演出なのかは不明だが、気持ちのいいものではない。
人物や物語を描くという感じではなく、「事件の後」を丁寧に描いている印象。
文庫版の装丁と単行本の装丁とで、かなりイメージが違う。単行本の方が雰囲気があって良かったのになぁ。
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2010年09月07日

[Novel]北森鴻『暁英 贋説・鹿鳴館』

[amazon]北森鴻『暁英 贋説・鹿鳴館』
作家の津島好一は、進まぬ筆に悩んでいた。新作のテーマは、鹿鳴館―誰もがその名を知っている建築物。調べてみると資料が極端に少なく、設計図さえまともに残っていない。鹿鳴館は謎に包まれたまま建造され、その謎をまとったまま歴史から消えた建物と言えようか。しかし津島は、ある人物との邂逅をきっかけに、堰を切ったように物語を紡ぎ出し始める。明治十年、日本政府に雇い入れられた若き英国人建築家―のちの鹿鳴館建造担当者―ジョサイア・コンドルは、横浜港に降り立ち、外務卿井上馨らと対面する。工部大学校造家学科教授兼工部省営繕局顧問としてのコンドルの多忙な日々が始まった。日本趣味の昂じたコンドルは画家河鍋暁斎に弟子入りし、「暁英」という雅号をもらう。一方でコンドルは、来日の仲介をした国際商社ジャーデン・マセソン社から、ある密命を帯びていた。それは、銀座煉瓦街の設計を担当した後に忽然と姿を消した、ウォートルスというアイルランド人建築技術者の消息を調べることだった。コンドルはやがて、時代が大きく動く際に必然的に生じる、濃くて深い闇の中に、自分が足を踏み入れてしまったことを知る―。鹿鳴館とは、何だったのか。そして明治とは、果たして何だったのか。
評価=未完のため評価せず
著者の絶筆となった一作。完成していれば傑作と呼ばれる作品になっていたと思われ、実に惜しい。
外国人の目を通した明治期の描写が素晴らしく、ストーリーともに読者をグイグイと引っ張りこんでいく。全体の3分の2程度は書かれているのだろうか。それでも解決されていない謎は多く、未完となってしまったことが非常に残念。
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2010年09月03日

[Novel]佐川光晴『おれのおばさん』

[amazon]佐川光晴『おれのおばさん』
高見陽介、14歳。父が逮捕され、母と離れ離れになったら、未来を拓く「出会い」が降ってきた。児童養護施設に暮らす中学生たちの真っ向勝負の「人生との格闘」、体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざま…全編を貫く潔さが胸に迫る。
評価=★★★(3.0/5.0)
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2010年09月01日

[Novel]道尾秀介『光媒の花』

[amazon]道尾秀介『光媒の花』
印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼)/共働きの両親が帰ってくるまでの間、内緒で河原に出かけ、虫捕りをするのが楽しみの小学生の兄妹は、ある恐怖からホームレス殺害に手を染めてしまう。(虫送り)/20年前、淡い思いを通い合わせた同級生の少女は、悲しい嘘をつき続けていた。彼女を覆う非情な現実、救えなかった無力な自分に絶望し、「世界を閉じ込めて」生きるホームレスの男。(冬の蝶)など、6章からなる群像劇。大切な何かを必死に守るためにつく悲しい嘘、絶望の果てに見える光を優しく描き出す、感動作。
評価=★★★☆(3.5/5.0)
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2010年08月29日

[Novel]柴田よしき『桃色東京塔』

[amazon]柴田よしき『桃色東京塔』
警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、ある事件の捜査でI県警上野山署捜査課係長・小倉日菜子と出会う。過疎の村で働く日菜子は警官の夫を職務中に亡くしている未亡人で、東京に対して複雑な思いを抱いていた。捜査が進むなか岳彦と日菜子は少しずつ心を通わせてゆくが、あらたに起きるさまざまな事件が、ふたりの距離を微妙に変えていって…。異色の連作短編集。
評価=★★☆(2.5/5.0)
8編からなる連作短編集。
事件に絡めて2人の警察官の心情を描き出しているが、ミステリ分も含めて全体にあっさり風味。
2人の関係も落ち着くところに落ち着いた感じで、意外性が無く拍子抜け。
しかし、2人の抱えている想いや、相手に対する心情の描写はさすがの出来栄え。こちらに注目して読み進めると、物語は落ち着くところに落ち着いて綺麗にまとまり、連作短編集を読み終えたという満腹感にも似た読後感を得ることができる。
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